このほど、平湖の投資誘致チームがデンマークとドイツを訪問し、経済・貿易交渉および投資誘致活動を展開した。今回の訪問では、商務部投資促進局が主催する「投資中国」シリーズイベントへの参加を重点とし、さらに世界最大級の工業見本市であるドイツ・ハノーバーメッセ（ハノーバー工業博覧会）にブースを出展。平湖市の投資環境を広くPRし、国際市場のさらなる開拓と高度な対外開放の推進を図った。

ドイツ・ハノーバー工業博覧会は「世界の産業発展の風向計」と称され、世界最大規模かつ最も影響力のある工業見本市の一つである。今回の博覧会には、60以上の国と地域から4,000社を超える企業が出展した。2016年以降、「投資中国」特別イベントはハノーバーメッセの開催期間中に毎年連続で開催されており、世界中の企業に対して、中国の継続的に改善されているビジネス環境と広大な投資機会をアピールすることを目的としている。

「投資中国」特別イベントのセッションでは、平湖市の代表団が、同市の優れた立地条件、強固な産業基盤、整備されたイノベーション体制、そして企業向けの効率的なサービス体制について重点的に紹介した。また、参加企業の経営者に対し、平湖への視察訪問とともに、ウィンウィンの協力関係の構築に向けた具体的な商談を心より歓迎する旨を表明した。

展示会期間中、平湖市はドイツのバーデン＝ヴュルテンベルク州およびシュレスヴィヒ＝ホルシュタイン州、さらにブースを訪れた多くの商談者と交流を行い、平湖市の投資環境を積極的にPRし、潜在的な協力機会を広げた。加えて、代表団は2か国5都市を巡り、デンマークのクラウン社やドイツのコーキング王（KÖNIG）など既に平湖に進出している企業の本社を訪問し、さらにドイツ・ハイデルベルクのテクノロジーパークなど、新たなパートナーとの関係構築にも努めた。

展示会を媒介とし、海外へと打って出る――近年、平湖市はヨーロッパ、特にドイツを重点的な投資誘致地域と位置づけ、産業との適合性が高く、規模効果の大きい高品質なプロジェクトを数多く招致してきた。現在、平湖市にはドイツ資本企業が43社集積しており、そのうち世界500強企業や国際的に業界をリードする企業による投資プロジェクトが11件を数える。今年は、欧州向けの海外投資誘致ミッションを6団派遣する計画であり、イタリアおよびフランスにおける投資誘致連絡拠点の設立も進めている。これにより、国別ターゲット型の投資誘致戦略を一層強化し、平湖の「高品質外資集積地」としての“ゴールドブランド”をさらに輝かせていく方針だ。